危機一髪



今日はお昼から、娘の家で孫の世話。昨日、出かけている間にあった俄雨で雨に濡れてしまったという、洗い直した洗濯物やら、寝具やらで、ベランダは満艦飾。
昼寝を済ませた孫と遊んでおりましたところ、突然ゴロゴロゴロゴロと雷の音。はっと、窓の外を見ますと天俄かに掻き曇り、といった状況。大変です。
幸い、孫は何かに気を取られておりまして、私がベランダに出ることに気付かない様子。最近、抱っこで一緒に出たがって、洗濯物を干すのも取り込むのも困難を極めているのです。
なるべく音をたてぬよう、そっとベランダに出ますと、天変地異の前触れのような強風。舞い散る木の葉に混ざり、まるで雪のように降り注いでいる、これはいったい何?と思いながらも一刻を争う状況ですので、ベランダの端からざざっと、孫のいる部屋とは別の部屋に投げ込むように次々と取り込んでまいります。部屋を取り囲むように、ぐるーっと長いベランダなものですから、取り込まなくてはいけない物の量たるや半端ではございません。最後の1枚のマットレスに手をかけた時には、ぼつり、と大粒の雨。
マットレスと共に部屋に入り、孫のいる部屋に走って移動。私がベランダから戻ってこないことに気付いたようで、ベランダへ通じるサッシの前に移動、心細げにベランダを見ていた孫に、「おばあちゃまはここですよー!」と声をかけ、抱きしめたのと同時ぐらいに、ザワーッと滝のような雨。ぎりぎり間に合ってよかったです。
ほっと一息。無事取り込みました洗濯物を整理しておりますと、ぱらぱらとなにやら落ちるものが。私の髪にもいくつか。先ほど、粉雪のように飛んでおりましたものでしょう。見ると、小さな小さな花のよう。最初、枯れた金木犀の花かしらとも思ったのですが、その姿と季節を考えますと、紫陽花の真花、かもしれません。どこからあのように大量の花が飛んでまいりましたのでしょう。不思議。