2003-02-01から1ヶ月間の記事一覧

仕込み

この、水に浸した大豆が半年後には美味しいお味噌になります。一晩浸した豆を、煮込むこと約8時間。指先で簡単に潰すことが出来るほど柔らかく煮上がった大豆を熱々のうちにすり潰し、麹、塩を加えて良くまぜたものを直径10センチほどの味噌玉に。この味噌玉…

揚げ足を取られて転ぶ春の朝

今朝テレビを見ておりましたら、転んでも自力で起きあがることの出来るロボット、というのが紹介されておりました。以前から自分で起き上がることの出来るロボットというのはあったようにも思うのですが、ニュースとして取り上げられておりましたので、何か…

月の光に

メトードローズとバイエル。私が最初に与えられたピアノの教本です。子供心にも、いかにも練習曲といった感じのバイエルよりも、柔らかく優しい雰囲気のメトードローズの方が好きでした。METHODE ROSE バラの教則本 と名付けられた、美しい薔薇色の表紙の本…

物件情報

戸建て 築2年 家賃、敷金、礼金無し 閑静な住宅街 付近に公園あり 庭の黐の木に巣をかけてから早二年。 何がいけないのか入居者0なんです。 たまにつがいで見学に来る事はあってもそれっきり。 どなたか入居希望の方をご紹介いただけないでしょうか。 なんで…

雛道具としてのミシン

我が家の雛飾りはごく普通の七段飾りなのですが、お道具は少々ユニークです。茶の湯のセットなどはまだ、平安時代にもう?という訝る程度なのですが、蒔絵の三面鏡、そして驚きの蒔絵のミシン!職人さんがお遊びで作られた物なのでしょうか。もしかしたら三種…

雛の祭り

ひいなのまつり。 雛祭り、ひなまつり、よりも響きが好きです。ひいな、で思い出すのが、山岸凉子さんの「雛(ひいな)の埋葬」という漫画。どういうお話だったでしょうか。確か血友病の美しい少年が雛飾りの陰から現れて驚く、というようなシーンがあったよ…

ごめんなさい

アナトール・ウゴルスキ。今、一番生でその演奏を聴きたいと思っているピアニストです。最初に彼の演奏に触れたのはメシアンの「鳥のカタログ」のCD。そしてムソルグスキーの「展覧会の絵」ですっかり虜に。今年の秋に来日するというので招聘元の梶本音楽事…

九谷焼の猫

金沢のお土産にいただいた招き猫。金沢にまいりますともっと豪華に全身入れ墨状態の招き猫も見かけるのですが、表情、ゴージャスさ加減、どこをとってもうちの子が一番。親ばか、いえ持ち主ばかと言うのでしょうか。id:thediaさんの日記で画像の貼り替えが出…

ヴィヴァルディ

ちょうど一年前、伊勢丹美術館へ山本容子さんの「美術遊園地」を観にまいりました。一緒に行った母が「素敵ね。一枚リビングに飾りたいわ」と申しますものですから、隣で開かれていた展示即売会場へ。あれこれ見ているうちに「貴方ならどれにする?」と聞か…

月の光

「月の光」「月光」と名付けられたたくさんの美しい曲がありますが、私が一番好きなのはフランスの作曲家フォーレの「月の光」。日記のトップのヴェルレーヌの詩にフォーレが曲を付けた歌曲です。大学の時、一つだけフランス語の詩を暗誦できれば単位を下さ…

戦場のピアニスト

観てまいりました。映画館でこんなに泣いたのは久しぶり。人間の弱さ、強さ。愚かさ、尊さ。ピアニストがピアノを、鍵盤を前にしながら触れることができない悲しみと、自由に音楽を奏でることのできる喜び。この先映画の中で使われたショパンやバッハの曲を…

蜜ろうろうそく

どう書こうかちょっと迷いました。蜜蝋ロウソク。みつろうろうそく。蜜蝋蝋燭。全部漢字にすると、ちょっとおどろおどろしい。プラハで買い求めた蜜ろうで作られたキャンドル。芯糸にハチの巣模様にプレスした蜜ろうのシートを、くるくると巻き付けたろうそ…

物語

ずっと気なっている一枚の絵はがき。どんよりとした曇り空の下、キツネの着ぐるみを着た男の子達が、鳥の着ぐるみを着た男の子を取り囲んでいます。何かの物語の一シーンだと思うのですが、ネットで検索しても出てきませんでした。上野に大きな児童図書館が…

月の光

あなたの魂は選り抜きの風景のようだ 魅惑的な身ごなしでリュートを弾き 踊りながらそこを過ぎるとりどりの仮面やベルガモの衣裳 幻想的な仮装のしたで、そこはかとなく悲しげな 恋の勝利やめぐまれた人生を 短調で歌われながらも おのれの幸福を信じている…