誰も鼻を啜ってはいけない



先日、ホテルでsusieちゃんと、NHKの『びっくり法律旅行社』という番組を見ておりますと、ベルリンでは鼻を啜ることはとても嫌がられる、あり得ないぐらい行儀が悪いことである、といった内容が取り上げられておりました。へー、存じ上げませんでした。
翌日、ちょうどミュンヘン在住のGさんにお会いしたので、この件について伺ったところ、「その通りです。日本に来て、あの音を聞くとぎょっとします。逆に、日本人が皆びっくりする、凄い音をたてて鼻をかむのはまったく問題ありません」、と。ベルリンに限らず、ドイツでは鼻をすする、というのは許されない行為とのこと。
重ねて先日、ベルリンに長く留学をしておりましたピアニスト2にも確認をしてみましたところ、「そうなんです!鼻をすするぐらいなら、ブーーーッ!と音をたてて鼻をかむ方がぜんぜんいいんです」、と。「えー、じゃあ、思わずたらっと鼻水が垂れてしまった時にはどうするの?」と尋ねますと、「すするぐらいなら、たれたままです」、と。ほう。そして、これはドイツだけではなく、欧米ではどこでも嫌がられる行為であるようだとのこと。
そうでしたか。ずいぶん前のことになりますが、東欧を旅行した時に何かの花粉に反応してしまい、ひどい花粉症の症状が出てしまったことがありました。あの時は思いっきり鼻をすすってしまっていたのではないかしら。知らぬこととは申せ、失礼をいたしました。