バリ島 一日目



朝、最寄のホテルからリムジンに乗り、成田へ。グループでの旅行ではありますが、必要な手配はするが、あとは各自自由に行動していいという気楽な旅。航空会社でのチェックインも各自。私は直行便コースをお願いしましたが、学生の参加者などは、なるべく安い方法で現地入りすべく、香港経由、台湾経由など、思い思いのルートでバリへ向かうとのこと。
快適な空の旅で、夕方、無事バリ、デンパサール空港に到着。現地集合組みも全員無事到着済み。空港には、今回お世話になるロスメンのオーナーのIさんがお出迎え。この、Iさん、60代前半のなかなかにハンサムな男性なのですが、「前世は日本人。今までに2度日本人だったことがある」、とのこと。何でも勉強をしなくても最初からすっと日本語が話せたとか。これまでに多くのバリ島の青年達に日本語を教え、ホテルマン、ガイド、ドライバーなど、良い条件で観光業界で働いていけるように育てている、立派な方なのです。

空港からはIさん手配のバスで、今回の滞在中ずっとお世話になるウブドロスメンへ。元はIさんのおじいさんの家だったという敷地の一番奥に建てられたバンガロー。もうHさんはここ以外には宿泊したくない、というほどお気に入りの宿とのこと。2棟、計8部屋しかありませんので、私を含めたおば様組が全員こちらに宿泊させていただくこととなり、申し訳ないですが、他のメンバーは近くの別のホテルを予約。
素晴らしく美味しい二食付き、送迎、予約などの諸々完璧な手配付き、ラウンジで寛いでいればいつでもさっとコーヒーサービス付き、食事時のビール飲み放題、で一泊3000円少しという驚きの価格設定ながら、部屋もご覧のような居心地の良さ。なんとも寛げるお部屋です。宿に着いたのはもう夜の8時過ぎでしたので暗くてよく見えなかったのですが、お庭も素晴らしいとのこと。まずは全員でナシゴレン、ミーゴレン、サラダなど、Iさん手作り、噂通りの美味しい夕食を済ませ、別ホテル組は移動、私たちは部屋に戻り、ゆっくりと疲れを取ることに。
前回宿泊したヴィラもそうでしたが、バリの伝統的な建築は部屋も、屋根の部分が開いておりますので半屋外のようなもの。昆虫、爬虫類など色々出入りし放題。早速、室内では2、3匹のヤモリが壁を走り回っておりましたが、人に危害を与えることはまったくなく、光につられて集まってきた虫をパクパク食べてくれる、心強い味方なのです。大きな蛾が入ってきた時にも、私はすっぽりと下ろした天蓋のカーテンの中に逃げ込み、「ヤモリさん、頼みますよ」、と見ておりますと、あっという間にぺろり。ありがたいことです。東京に居る時は、小さな虫一匹でも部屋にいると大騒ぎなのですが、バリでは、バスルームに巨大蜘蛛が出ようが、庭で足元をネズミが走っていようが、もうなんでもよし、となりますのが、人間の適応能力というのはたいしたものだわと。