バリ 五日目、そして帰国



Iさんのロスメンの朝食は、アメリカン・ブレックファスト、パンケーキ、お粥、の三種類から選び、前夜に注文。画像はヤシ砂糖のシロップをかけていただくと素晴らしく美味な、パンケーキとフルーツ。テーブルには小粒のライムの実をカットしたものがたっぷり用意されておりまして、好みでこのパンケーキにもかけたり、フルーツには必ずかけますし、驚きましたのがコーヒーにもライムを搾るのです。これまでコーヒーはずっと砂糖+ミルク、でしたので、最初は恐る恐るでしたが、不思議と合う砂糖+ライム入りコピバリにすっかり馴染んでしまいました。
Iさん宅は敷地内にご自身の自宅、バンガロー、バティックショップの他、ご長男の家も建てられておりまして、幼稚園に通っているという5才になるお孫さんがよく庭で遊んでいるのです。人懐こい男の子で、泊り客が珍しくて興味津々、遠くからにこにこしながらこちらを見ていたり、上手に太鼓をたたいて聴かせてくれたり、私がクバヤの採寸の為に仕立て屋さんに行った時も、ずっと一緒に付き添ってくれたり。画像のお面は、子供の玩具、とのこと。バリの子供達は、お祭りに参加したり、祖父や父親が参加している踊りを見たりするだけではなく、自然に遊びの中で伝統芸能に親しみながら、文化の担い手として育てられているという印象でした。





この日のランチは、旅行を主催されたHさんを恩人と慕う青年がホテルマンとして働くホテルKで。この青年、Hさんが保証人となり来日。ラーメン屋さんで働き、頑張って貯金をして帰国。ずっと苦労続きだったお母さんに、立派な二階建ての家を建ててあげた、というなんとも偉い孝行息子なのです。
さて、昨年オープンしたばかりのこちらのKは、スイートルームと、12メートルのプライベートプールつきのヴィラのみ、という高級ホテル。昨日訪れましたRがこれでもか、というやや大仰ともいえる豪華さなのと比べまして、Kは洗練され落ち着いた雰囲気。プロモーションで、客室なども見学させてもらい、おば様組は、「こういう所はみんなでじゃなくて、やっぱりお忍びでこなくちゃね。相手を見つけなくては」、と一頻り盛り上がり。





たいへんお味の良いランチをいただいた後、希望者は、ホテルの車の送迎でプリ・ルキサン美術館へ。先だってのネカ美術館もなかなかでしたが、私はこちらのプリ・ルキサン美術館の方が好みの作品が多かったです。
宿へ戻りますと、昨日お願いをしたクバヤが届いているとのこと。Iさんの奥様に着付けをお願いいたしまして、早速試着。まず、大きな一枚布のサロンを腰に巻きつけ、上部を右前で結んで止めます。次に、コルセットのような下着をその上から装着。レースのクバヤを着て、スレンダンと呼ばれる布のベルトを締めて完成です。クバヤは体のラインに添っていないと美しくないのですが、さすがIさんご紹介の仕立て屋さん、体にぴったり、希望通りのデザインに上手に仕立ていただいて嬉しいです。
そうこうするうちに、空港へ向かう時間。コーヒーとタピオカチップスをいただきながら、精算を済ませ、名残惜しいですが、Iさんともまたバリか日本で再会いたしましょう、と約束をいたしまして宿を後に。主催のHさん他数名はあと4泊バリに滞在。羨ましいです。





帰国便はクアラルンプール乗り継ぎ。バリを飛び立ち、慌しく機内食をいただけばもうすぐにクアラルンプール。再び乗り込み、軽食を食べて眠って起きればもう成田。冷たい雨の降る日本。リムジンバスで東京へ。ただいま。
前回のバリは高級リゾートお籠もりの旅でしたが、今回は毎日あちらへこちらへ、としたいことをしてバリ大満喫。楽しかった。せっかくクバヤも仕立てたことですし、また是非、訪れる機会がございますように。Hさん、Iさん、大変お世話になりました。お声をかけてくださった知人にも感謝を。この知人には、5月のメキシコ旅行にもお誘いいただいたのですが、もうちょっとお小遣いの使い過ぎですので、是非またの機会に。