危ない悪戯



子供の頃(いえ、今もかもしれませんが)少々悪戯でして。母の大切なブローチの宝石をドライバーを使って全部外してしまったり、ネックレスの糸を切ってしまって叱られたり。特殊な嗜好があった訳でもないのに(あたり前ですね)溶けたロウソクを手に垂らして遊んでみたり、結晶を作る実験の為に薬局に一人で劇薬を買いに行き、家に確認の電話をされたり。

・・・と色々ありました中でも、これが一番危なかったかもしれない、と思い出すのはゴルフボールの分解です。家に父が使わなくなったゴルフボールがたくさんありまして、これはいったいどういう作りになっているのか?と思ったんですね。で、外側のカバーをカッターで切ってみようとしたのですが、とっても固くてそうそう切れるものではありません。どうしようかと考えて、彫刻刀をボールに垂直に突き立てて金槌で叩きながら少しずつ切れ込みを入れなんとかカバーを外す事に成功。

すると、昔は「糸巻きボール」というタイプが主流だったようで細い糸状のゴムがびっしり巻かれておりました。これは芯までこのゴムなのかしら?と今度はカッターで切り込みを入れてまいりました。プチプチ、プチプチっと糸ゴムを切っていき、そろそろ中心かしらという時に突然、目に激痛が走ったんです。え!?何、どうしたの、大変、何か目に入った?失明しちゃうかも、と慌てて洗面台へ走り水道水で目を洗い、なんとか目が開くようになって鏡で確かめると目の中にピンク色の塊がいくつも入っておりました。

ピンセットや綿棒で長い時間をかけてその塊を取り除き、目の痛みも治まったので先だってのボールを確認しますと、核の部分はゴムボール状になっていて中にどろどろしたゴム臭のするピンク色の液体が入っておりました。このボールをカッターで切ってしまったものですから、周りのゴム糸からの圧力で凄い勢いで液体が飛び出し目に入ってしまったんですね。幸い、その後目に異常が出る事もなくこの一件は無事に終了。

したのですが、懲りもせずに再度チャレンジ。今度は糸ゴムを周りからくるくるとほどいて中のゴムボールを取り出す事に成功いたしました。十数(数十?)メートルの長さの糸ゴムは、ゴムだんに使おうと学校へ持ってまいりましたが、残念ながら弾力がなくてたいへん不評でした。

最近のゴルフボールは「3ピース」「4ピース」などという構造になっているそうです。コアや中間層は何で出来ているのでしょう。また解体して確かめてみましょうか・・・。