香り かぐわしき名宝展



アーカイブの勉強の折にお世話になりました先生にお招きいただき、と申しましょうか皆で押しかけ、東京藝術大学大学美術館で開催中の、『香り かぐわしき名宝展』へ。
まずは正木記念館で開催中の『平櫛田中(ひらくし でんちゅう)コレクション 2011』をK先生直々のガイド付きで鑑賞。「男ざかりは百から百から」、と言って、実際107歳で亡くなる3ヶ月ほど前にも驚くほど大きな彫刻用の木材を買い込んだという田中さん。今回は自身の作品だけではなく、ブロンズや木彫などコレクションした品々も展示。才能を育てるには作品を買うことが大切、という考えもあり、気に入ったものはもちろん、お付き合いで買い求めたのではないかという作品も含め、たくさんのコレクションをお持ちだったとのこと。
次いで、『香り かぐわしき名宝」展と『芸大コレクション展―春の名品選』。美術館に足を踏み入れた瞬間、ふわーっと良い香りに包まれ早くもうっとり。以前、東京都庭園美術館に香水瓶を観にまいりました時に、香りも体験したいわ、と思ったのですが、今回の香り展はそれが叶えられる素敵な展示。実際に触れて鼻を近づけることのできる白檀や、蓋を開けると香りを聞くことのできるコーナーが数カ所。
展示も、香りにちなんだ絵画、お道具、香木、などこれでもか、という盛りだくさんな内容。1時間ほど時間をみておりましたが、とても全てをじっくりと観ることはできませんでした。また改めて、一人で訪れることに。
今回の展示を観て香席というものを一度体験してみたくなりました。少し調べてみることにいたしましょう。