MAMCナイト SENSING NATURE



先週、森美術館で開催中の『ネイチャー・センス展』、MAMCナイトに参加してまいりました。
実はその前に展示は観ていたのですが、どうも今回はどの作品もぴんと来ず。森美術館が予算をたっぷりかけてこれほどまでに大掛かりな作品を発表する場を与えてくれて、選ばれた三人の作家さんはさぞ嬉しいことでしょう、というのが観終えての感想でした。
もう一度観たら印象が変わるかもしれない、と参加いたしましたのが美術館のメンバー向けイベントであるMAMCナイト。
まず画像の吉岡徳仁さんの作品。雪景色のように見えますが、実は羽毛。西川産業から最高級のグース羽毛を提供してもらったのだそうです。この羽毛は展示後返却、羽毛布団になる予定とのこと。
他にも栗林隆さんご本人から和紙の森や本物の土での山作りの制作秘話、苦労話を伺ったり、篠田太郎さんの作品の体液、血液に見える液体は実はオリゴ糖に食紅を加えたものであり、丸い水槽に満たされた液体がほのかに香るのはバスロマンが溶かしてあるから、などなどのお話を伺うと、また興味深く作品を観ることができるもの。
ただ、こういった話を聴くことができるのはギャラリートークに参加したからこそ。最初に観た印象こそが、今回の展示への正直な感想なのだと思います。