Teatro 1



もう二年ほど前になるでしょうか、吉祥寺の輸入雑貨店、Giovanniで衝動買いをいたしました“小さな劇場”。絵本ではないのですが、紙による立体的な美しい造作を目の前にいたしまして、仕掛け絵本好きといたしましては、購入を思いとどまることはできなかった一品。ご紹介しないままとなっておりました。
スペイン製。1910年頃のゲームの復刻品で、当時と同じ材料を使って職人さんが限定生産しているものとのこと。英語ではToy Theatre。
緞帳、幕、登場人物、たくさんの背景や、台本、チケットなどもセットされておりまして、本格的なお芝居ごっこを楽しむことができます。
昨年末、大掃除をしておりまして、このTeatroを手に、「そういえば、どうして一度も遊ばずそのままになっているのかしら」、と考えましたところ、「そうだわ、台本がスペイン語でどのような物語なのかが解らないんだわ」、と。そこで思い出しましたのが、スペイン、中南米で長く生活をしておりました従妹の存在。早速電話をして、かくかくの事情により、翻訳をお願いできないかと問い合わせましたところ、「時間はかかるかもしれないけれど、それでも良ければ引き受けましょう」、との嬉しい返事。
まず、「タイトルの《Caperucita Azur》は、直訳すると赤頭巾ちゃんならぬ、「小さな青いとんがり頭巾」・・・という意味になると思いますが・・・、それがもしかしたら主人公の愛称かなにかなのかもしれません・・・。」、とのメールが。ほうほう、確かに登場人物の中に、数名の青いとんがり頭巾を被った人たちが。持つべきものは、親切な従妹。台本の翻訳が完成いたしましたら、“小さな劇場”の舞台で、“小さなお芝居”を開催することにいたしましょう。