Ma préférée マ・プレフェレ



昨日で仕事納め。今日は子守の依頼もございませんでしたので、あれこれ所用を済ませる為に銀座へ。松坂屋松屋伊東屋、そして、遂に行ってまいりました、仕掛け絵本約1,000冊、その他の絵本1,000冊が用意されているという絵本カフェ『 http://www.ehon-cafe.jp/ 』。
執事喫茶の『 スワロウテイル 』と同じ系列とのことで、もしやお迎えのご挨拶は「お帰りなさいませ、お嬢様」かしら、とちょっとドキドキしながらドアの前に佇むこと暫し。普通に「いらっしゃいませ」ではございましたが、蝋燭型ランプの付いた燭台を手にした、黒いロングのメイドの制服姿での案内。わくわく。
“館内撮影禁止”とのことで画像はご紹介できませんが、壁一面ずらり絵本、絵本、絵本。スタッフ、内装共にややディズニーランド風ではございますが、ショパンドビュッシーピアノ曲が流れ良い雰囲気。何よりたいへん静か。本棚の奥に隠れた隠し部屋などもあり、そのコーナーでひそひそと語らいながら絵本を楽しむ方々も。私が案内されましたのは、店内中央にございます大テーブル。
こちらのお店のシステムは、注文をしたメニューによって滞在時間が変わる、というもの。私が注文いたしました「ブレーメンの音楽隊(キッシュ、サラダ、アイスクリーム、飲み物)」は2時間滞在できるとのこと。紅茶はポットでのサービス。ティーコゼーも用意されておりますので、長く温かい紅茶を楽しむことができます。まず食事とデザートを済ませてしまいまして、さあ、絵本を拝見。
海外の仕掛け絵本、翻訳の仕掛け絵本、日本の絵本、などなど、コーナーごとに綺麗に絵本が並んでおります。まだ11月にオープンしたばかりということもあるのでしょうが、どの絵本も状態が良くて驚くほど。お店の方に伺うと、「絵本がお好きな方が訪れてくださいますので、皆さん大切に扱ってくださいます」、とのこと。メッゲンドルファーやニスター、サブダの作品も多く並びます。クバシュタの絵本も30冊ほどございましたが、こちらはヴィンテージ絵本としてガラス戸付きの棚に収められ、手に取りたい時にはスタッフにお声掛けくださいとのこと。
表紙は知っていても中を見たことのない仕掛け絵本をチェックしたり、高価でなかなか手の出せないムナーリの絵本『I PRELIBRI』をじっくりと読むことができるのも嬉しいです。どれも同じようだから、と最近買い求めておりませんでしたロバート・サブダの新しい作品もあれこれチェック。一つ、仕掛け絵本ではないのですが、胸がきゅーっとなる程どうしても欲しい絵本のシリーズを見つけてしまいまして、これは是非探さなくては。30分前になりますと、「そろそろご出発のお時間です」との案内があり、会計を席で済ませます。訪れる前は1時間で十分かしら、と思っておりましたが、2時間あっという間。
宜しゅうございますねえ。将来富豪の妻となりましたら、是非このような部屋を設け、集めた絵本達を並べ、時折メイドに食事やお茶を運ばせ、日々優雅に、絵本を愛でつつ過ごしたいです。運動不足でころんころんになってしまいそうですが。