「これでもかー!」の福槌



以前に以前にご紹介いたしました、素晴らしく美味しい粽(ちまき)と、茶巾寿司のお店『福槌』。嬉しいことに、おそらくお店の関係者と思われる方から、そのご日記にコメントをいただきましたので、こちらでご紹介を。

# chakin 『「焼き穴子」は、築地から活き〆にした近海産の大型穴子(俗称:伝助あなご)を買付け、職人が一尾一尾串刺し(そうする事で、身がふっくら焼き上がる)後、素焼きで3回焼いて余分な水分を落としたあと、創業以来使い続けているタレで3〜4回さらにじっくり焼き上げています(表面の皮が焦げるくらい)。
だから穴子の味が”ギュッ!”と凝縮されて、他に絶対真似の出来ない味に仕上ります。だけど、「これでもかー!」と言うくらい焼き上げるので、歩留まりが非常に悪く、原価がとっても高くなってしまいます。
ついでに、椎茸は長崎県対馬市の永尾さんちから直接買付けしています。永尾さんは農林水産大臣賞を5回も取った椎茸業界のカリスマで、永尾さんが手塩に掛けて育てた干し椎茸をこれまた「これでもかー!」って位に炊き上げて、その味を究極にまで凝縮させています。
そんな苦労をした結晶が、福槌の茶巾寿司なのですが・・・』

そうでしたか。これだけ手をかけてこそのあの美味しさなのですね。どうりで「鏡花」、という巻き寿司にたっぷり入った穴子の香ばしくて美味しいこと!この「鏡花」の“あじ”もたいっへん良いお味なのは、きっとそちらもこだわった仕入れをなさっているのでしょう。
嗚呼、久々に福槌のお寿司がいただきたくなりました。やはり、園遊会に御呼ばれいたしまして、「これでもかー!」というぐらい、福槌の粽をいただいてみたいです。