貴重なパンフレット



夜は、東京現代音楽アンサンブルCOmeT、パフォーミング・フレンチ・モダンミュージックを聴きに津田ホールへ。プログラムは、フォーレペレアスとメリザンド組曲ラヴェル:ピアノ協奏曲、ベリオ:フォークソングス、カーゲル:オルケストリオン・ストラート。小編成のオーケストラは、かえって各パートが細部まで明確に聴こえ、聴き手としては楽しめましたが、メンバー各人の力量がはっきりとわかってしまうので奏者にとってはドキドキかと。
フランス近現代物、とやや地味なプログラムながら、会場は少し遅れてまいりましたら、空席を真剣に探さなければいけないほどの大盛況。予想を超える入場者数だったようで、私がまいりました時にはもうパンフレットが一部も残っておりませんで。初めて聴く曲もございましたので、周りの人達がパンフレットの曲目解説を読む姿を(欲しい、欲しい、私もパンフレットが欲しい)と、恨めしげに眺めておりました。そして、終演後。席を立ちますとなんと!座席の下にパンフレットが落ちているではありませんか。(これはきっと神様が願いを叶えてくださったのだわ)、と喜び出口へ。ああ嬉しい、と歩いておりましたら、後方から「あら、パンフレット、落としちゃったみたい」という声が。うわぁ、もしや…。人波に流されておりましたので振り返ることもできませんでしたが、もしもこのパンフレットでしたらごめんなさい。拾ったパンフレット、大切に持ち帰り、有難く読ませていただきました。