霊園レストラン



関東近郊のある霊園に、とても美味しいお料理を出すフランス料理のレストランがあったのだそうです。「とっても美味しいのよ」「こんな場所(霊園)でこんなに美味しいお料理が?って驚くわよ」との噂を聞いて一度行ってみたい思っているうちに閉店してしまい、残念ながら私はそのお店を訪れる事はできませんでした。

このレストランのシェフは霊園の持ち主の息子。腕はとても良いのだけれども、お道具や材料にお金をかけ過ぎてしまうため、まったく採算が取れずにお店を閉めてしまったのだそうです。例えば「この子牛でなくては」と子牛肉をフランスから送料込、10万円ほどで輸入して、お安いランチに出してしまった事もあったとか。

霊園のお店を閉めた後、その腕の良さをかわれてあるレストランのシェフとして招かれたのだけど、開店準備に普通のフレンチレストランが三軒できるほどのお金をかけたうえ、いつも調子で材料を仕入れたものですから、3日でオーナーが音を上げて閉店してしまったのだそうです。

「食べることが出来た人はとってもお得」というこのシェフのお店。今度またどこかでお店を始めるらしい、との噂を聞きましたら大急ぎで飛んでいって、是非一度、その贅沢なお味を楽しませていただかなくては。