japan 蒔絵



昨日、サントリー美術館で開催中の『japan 蒔絵 −宮殿を飾る 東洋の煌き−』、を観てまりいました。
連休中日ということもあり、ミッドタウンはあちらこちらで行列も見られるたいへんな賑わい。サントリー美術館もとても混み合っておりましたのと、時間もあまりございませんでしたので、ほとんど駆け抜けるように観覧。
チラシに、「マリー・アントワネット絶賛!」の文字がございますように、マリー・アントワネットのコレクションも展示。アントワネットの母、マリア・テレジアは「私にとって重要なものは、ダイヤモンドよりも漆器よ」と言っていたというほど、漆器を好んで集めていたそうで、その母の遺品として譲り受けたコレクションを更に自分でも充実させ、わざわざ“黄金の間”を作り飾っていたとのこと。
ざっとしかまだ観ておりませんが、玩具好きとして思わず足を止めてしまいましたのが、ドイツ、ゴータ・フリーデンシュタイン城美術館の収蔵品である、『漆の間のあるドールハウス』。王侯貴族の子供が実際に遊んでいたものとのことで、6部屋ほどある大きくて見事なドールハウスの一室が漆の間に。当時は、ヨーロッパでは王侯貴族が城や館に漆の間を造るのが流行っていたとのこと。主に壁に大きな蒔絵のプレートを嵌め込み装飾としたそうですが、日本製の蒔絵はたいへん高価だったため、安価な中国製の蒔絵が使われることが多かったとのこと。でも、このドールハウスの壁に嵌め込まれております蒔絵はちゃんと日本製なのだそうです。ドイツの姫として生まれて、このドールハウスで遊んでみたかったわぁ。
とても美しい展示ですので、連休が終わりましたらまたゆっくり観にまいりたいと思います。