アフタヌーンティー




「窓に西日が当たる部屋は…」、思わず心の中で歌ってしまいましたのは、テレサ・テンの『つぐない』。「できましたら窓際の席を」とお願いしてあったのですが、案内されました席に着きますと、強い西日に目を細めてしまうほど。
この、オリエンタルラウンジはちょうど建物の西側に面しておりますのでしょう。アフタヌーンティーをいただく時間帯は、ちょうど西日が差し込んでしまうのですね。日焼け止めを付けていないと、自分がスコーンのようにこんがりと焼けてしまいそうなほどの日差しに、「申し訳ないのですが」、と係の方にお願いをいたしまして、陽の当たらない奥の席へ移動。
前夜は、同じ西側に面したレストラン、KSHIKIでディナーをいただいたのですが、夜は夜景が素晴らしく問題なし。
人気で予約を取るのが難しいとの、オリエンタルラウンジのアフタヌーンティー。これから予約を取られる方は、窓際にこだわらない方がよろしいやも。
こちらのアフタヌーンティーは、あのお皿の重なったケーキスタンドで供されるタイプではございませんで、まず、普通のお皿で四種類のサンドウィッチとパテ。次いでクロテッドクリーム、ジャムなどが添えられた、プレーンとチョコレート、二種類のスコーン。そしてお口直しに(!)と、マンゴプリン。最後にこの画像のケーキが登場。飲み物はたくさんの種類の紅茶、コーヒー、ハーブティーなどから選び放題。その都度新しいカップで供されるのが嬉しいです。(そうそう、マンダリンオリエンタルの紅茶は、とても香りの良いオリジナルティー、お部屋に用意されたティーバッグなど、全てがルピシアのものだったのがちょっと意外でした。)
ケーキ類はどれもなかなかに美味。ではございましたが、さすがに食いしん坊の私も、途中で「塩昆布かお漬物が欲しいわあ…」と呟いてしまったほど。甘味飽和状態。当分甘いものはいいわ、とこの時は思ったのでした。
さて、マンダリンオリエンタル東京。今回宿泊いたしましての感想は、とても快適で居心地のよいホテル。隅々にまで神経が行き届いているのですが、かといって緊張感を感じさせることはない。サービスも、過剰でも物足りなくもなく、とても自然。ゆったりと幸せな、くつろぎのひと時を過ごすことができました。ベッドのシーツの、うっとりするほど滑らかな肌触りが忘れられません。