報奨金



この「きんのさかな」はデッドストック。補充カードも入ったままの状態でして、見ると

岩崎書店 書店報奨金
《報奨基準》
とびだすえほん全商品共通
本券一枚につき3円
(〆切は毎月月末到着分を翌月に送金します。)
★必ず貴店名ご捺印下さい

と。絵本は、当時の価格で550円。素人考えですと、550円で3円とはずいぶん少ないようにも思うのですが、まあ塵も積もれば、なのでしょう。
現在でも、このような出版社から書店への報奨金というのはあるものなのかしら、と調べてみましたところ、しっかりあるようです。補充カードはスリップ、短冊、上部に引き抜きやすくするために丸い切込みがあるため“ぼうず”とも呼ばれることもあるとのこと。書店がある一定枚数以上、出版社に送ると報奨金が支払われるシステムが取られているようですが、率は色々で、中には特別なイベントやフェアのために、法外な報奨金が支払われることもあるとか。多くの情報誌を出版しているある会社では、年間1億を超える報奨金が書店に支払われているとのこと。旅行雑誌の出版も手がける大手旅行代理店でもそれに近い金額を予算として組んでいるのだそうです。存じ上げませんでした。