コピージアム




ベーカーバウンスのすぐ前で開催されておりましたコピージアムハンバーガーができるまでの待ち時間に覗いてみましたところ、これがたいへん楽しい催しでして。過去50年の広告コピーを365本集めたコピー展なのですが、会場では、過去の名作CMやカンヌ受賞CMの上映などを行っておりまして、椅子に座ってゆっくり観ることができるのです。
例えばバイアグラのCM。そのCMが制作された国では、言葉で直接薬の効能を説明してはいけないとのこと。ほとんどの人が理解できないような言語で、そろそろ心配なお年頃の男性二人がひそひそと会話をし、それに字幕が出るだけ、「ØΨΦ,XƧXバイアグラ∞∝∝」、「Ø∞∝,バイアグラ、§Ψ?」、「Æ,バイアグラ!XØ∃」、「バイアグラΦ∃…」、なのですが、その2人の表情で、バイアグラがいかに凄いものかが、見ている側にしっかり伝わるのです。
もう一つ、Arnetなんとかというネットワークサービスの会社のCM。PCのディスプレイに、頭の薄いちょっと冴えない男性が1人映っておりまして、こちらにむかって、「皆さんこんにちは。私はハゲです、念のために言っておきますが。私は、この会社とある契約を結びました。このCMを見て一人加入するごとに1本、植毛してもらえるというものです。お願いです、私に協力してください。ぜひArnetへ」、というのがまず一作め。二作めもやはり同じ男性がPCのディスプレイに。もうここで大笑い。その男性の頭、左半分は植毛されてふさふさの長い毛が。それをさらっとなびかせながら、男性は、「こんにちは。皆さん、ありがとう!皆さんのおかげでこんなに植毛してもらうことができました。でも、ご覧ください、まだ半分だけなのです。これじゃあまるで…」と話は続きます。ここでハンバーガーが出来てしまったので、席を立ってしまったのですが、彼のその後がとても気になるところ。
他にも、擬人化されたPC(Windows)さんとMacMacintosh)さんによる寸劇形式のAppleのCMや、後部座席からドライバーが襲われる映画のシーンばかりをたくさん集め、後部座席がないことがいかに安心かを表現したダイムラークライスラー社によるsmartのCMなど。数年前のCMだそうですので、すでにご覧になってご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、私は初めて見るものばかりで、立ち去りがたいほどの楽しさでした。この後、イベントは東京から大阪、名古屋、札幌、福岡と日本を巡るとのこと。ご興味がおありの方はぜひ。