いらしゃいまし、ありがとう存じます



年末が近付き、郵便局の窓口が混みあうようになってまいりました。
今日も番号札を取りますと11人待ち。椅子に座って順番待ちをしておりますと、隣に座った幼稚園の年長さんぐらいの男の子が、「いらっしゃいまし。ありがとうぞんじます。いらっしゃいまし。ありがとうぞんじます。」と繰り返しているのです。さすが赤坂。こんな小さな男の子が、ずいぶん渋いご挨拶を覚えているもの。ん?でも、そのご挨拶には聞き覚えが。あ、あのお蕎麦の、と思ったのと同時ぐらいに、一緒に来ておりましたおそらくお祖母さんに向かって、「いらっしゃいまし、ありがとうぞんじます。このご挨拶、どのお店のかわかる?」、と質問。私は心の中で挙手をして、(はいっ、はいっ!おばさん、知ってるぅ。砂場でしょ、砂場!)、と顔には出さずに一人興奮。お祖母さんの答えは、「うーん、ケーキ屋さん?」。(ぶぶー、ちがいますー!砂場です、砂場)。男の子は首を振って、何かを捏ねる仕草を。するとお祖母さんは、「あ。す・な・ば、でしょ」。(ぴんぽーん!)。
それにいたしましてもあの歳で、ご挨拶を覚えてしまうほど、ほとんどのお客様がおじ様の『砂場』に通っているのでしょうか。でも、食べる仕草ではなく、捏ねる仕草をしたということは…、あれこれ想像が膨らみます。