MRI再び



退院後初のMRI検査。MRIも二度目ともなりますと慣れたもの。検査室への、金属の持ち込みは一切禁止。歯の詰め物が許されるのは前回確認済みですが、化粧品にも金属粉が入っているものがあるので、メイクもネイルも禁止。
ということで今日は、ノーブラ、ノーメイク、にまったく金具を使っていないニットのワンピースという、知り合いには決して会いたくないいでたちで病院へ。MRI検査室で、「ではこちらの部屋で検査着に着替えてくださいね」、との指示があったのですが、「着替える必要はありません」、と答えますと、さっと全身をチェックし、「素晴らしい!」。待合室に置いてありました、『ダーリンは外国人』を読みながら順番待ちをしていたのですが、ふと思いついたことが。そうだわ、私、靴を履いているじゃないの。この靴には釘が使われているかもしれない。もう、靴が検査台目がけて空をきり、飛んでくる姿が目に浮かびドキドキ。他の患者は、と見ると皆スリッパです。すぐに担当の検査技師に「あの、私、靴をはいたままでした」、と伝えると、足元をちらっと見て、「大丈夫でしょ」、と。
そうこうするうちに呼ばれてしまいまして、また、邪悪な生物の鼓動のような音が鳴り響く検査室へ。検査台に横たわり、砂袋のようなクッションをお腹の上に乗せられ、ベルトで動かないように固定され、ブザー(と呼ばれておりましたが、形状はいちじく浣腸にそっくり。何かあったらこれを握り合図をするように言われるのですが、どのような音がしますのやら。なんとなくパフパフという音がしそうです。)、を持ち、するする小さなトンネル内部へ。かまぼこ天井はすぐ目の上。体重43キロの私でも息苦しいほど狭い検査装置、体格のいい人は大変かと。はたしてお相撲さんでも、MRIの検査を受けることはできるのでしょうか。
検査開始。今回も、十数種類の緊急事態発生を知らせるブザーのような音に合わせて、息を吸ったり、吐いて止めたり、の繰り返し。検査室に流れるBGMは…輪になぁってー輪になぁってー踊っていたよー、ええと、この歌は…そうだわ、團伊玖磨作曲の「花の街」。靴が飛んでくることもなく、無事検査終了。結果は来週の診察時に。なんでもないと良いのですが。
※画像は、病院の天井に取り付けられた懸垂式モノレールのようなもの。広い院内を、カルテはこれで運ばれます。