小さな貧乏人



Piccolo bimbo./ピッコロ・ビンボ。まず、成田からマルペンサ空港に到着し、わざわざ空港まで迎えにきてくれましたピアニスト1と共に乗ったタクシーの運転手さんが、孫を見て言ったのが、このピッコロ・ビンボ。ピ、ピッコロ・ビンボ?
Piccoloは小さい、Binboは後で教えていただきましたところ、男の子/Banbino/バンビーノの短縮形とのこと。なんだか、小さな貧乏人、のようでございましょう。響きも可愛らしいので、ミラノ滞在中はよく、「ぼーくは可愛いピッコロ・ビーンボー…♪」、などという歌を適当に作って孫をあやしたりしておりました。
そうそう。ミラノのタクシーの運転手さんは、ものすごく余所見運転が多いのです。携帯電話で私用の長話をするなど序の口。高速道路を走りながら、住所を楽しそうに連呼しつつ、ナビに入力をする。この時前方は見ずに真剣にナビを見て一文字ずつ入力しますので、すーっと他の車線や路肩に。高速で走行中に、完全に後ろを向いて笑顔で話しかけてくるので、後部座席の私が、顔を引き攣らせながら前方をチェックしたりして。
街中を走る車を見ておりましても、携帯電話で話しながらや、何か食べたり飲んだりしながら運転しているドライバーたいへん多し。ということもあってでしょうか、事故や、なぎ倒されている道路標識を、滞在中にそこここで見かけました。