Je m'excuse.



フランス人はなかなか謝らない、と言いますよね。道を歩いていてぶつかっても、約束の時間に遅れても、まず謝らないと。
昨日から今日にかけて、フランスの超有名ブランドCの日本法人スタッフを相手に仕事をしながら、「あなた達は、謝らない、という部分だけ“フランス人”になってしまったようね」、と思わず嫌みを言いたくなるような遣り取りが続き、もう辟易。
例1:公演情報を掲載予定しておりました雑誌に、コンサート情報が掲載されませんでした。掲載の手続きを依頼しておりましたプロデューサー氏に問い合わせの電話をしましたところ、謝るどころか、「あれ?担当者の名前、メールしませんでしたっけ?送ったはずだけどな。おっかしいなー」、と。「では、そのメールを再送してください」、と言ってしまおうかとも思ったのですが、そんなことを申しましても相手を追い詰めるだけ。状況から、どう考えましても先方のうっかりミス。彼の部下も、それよりも彼自身が一番よくわかっているはず。自分のミスに腹がたっているのかなんなのか、まさに、(これが逆ぎれというものね)、という不機嫌さ。その後、掲載の担当者に直接連絡をとり、次号と次々号での情報掲載を無料で行うという約束を取り付け、謝罪の言葉を得るよりも、とりあえずは実を取ることに。
例2:その企業のサイトからコンサートの申し込みができるようになっているのですが、リンクを張り間違えたようで、違うコンサートシリーズの申し込みページに。すぐにメールで事務局に修正を依頼しましたが、「確かめましたが、問題なく申し込めている。そちらのサーバが不安定なのではないか。再度確認してください」との失礼といえば失礼なメールが。すぐに確かめるも、やはり違うシリーズのページへ。念の為に、知人数名に連絡をし、申し込みを試してもらい、不具合を確認。再度「やはり申し込めない。http://×××××から入って確認してみていただけますか」とメール。その日はそのまま返答無し。夜遅い時間に確認したところ、リンクの張り間違えは修正されておりまして、あ、やっと対応してくれたんだわ、と。知人にも、修正されていたことを報告。が、その翌日、事務局の担当者からは、「先ほども確認いたしましたが、現在も問題なく申し込みはできております。やはり一時的に不安定だったのかと。これからも宜しくお願いいたします」との、とぼけたメールが。現在も、だそうです。
がるるる。いったいなんなんざましょ。
もしや、さすがフランス企業。「やたらに、申し訳ございませんでした、と謝罪をしてはいけない。簡単に非を認めてはいけない」、と社員に教育しているのだったりして。でもここは、日本でしてよ。