シャカシャカ君シール



混雑した車内で首を前後に振りながら、音楽に酔いしれている若者。ヘッドホンからは、シャカシャカシャカシャカと、驚くべきほどのボリュームで音が漏れ、何を聞いているのかわかるほど。電車内の迷惑行為ランキングによりますと、総合で女性の化粧よりも上位にあるということは、あの音が耳障りだと感じている人がそれだけ多いということなのでしょう。
2、3駅ほどでしたらまだしも、長時間シャカシャカ君が近くにおりますと、気になって本にも集中できないもの。『僕はシャカシャカ君です』というシールでも作って、こっそり背中に貼ってあげようかしら…などと思いつつ、控えめに抑えた非難を視線に込め、見つめることもしばしば。でもまず、周りの気配に気づいて音量を下げるということはないのですよね。
ただ、そういう青年達、必ずしも「人の迷惑になろうが、好きなように生きていくんだぜ!」という傍若無人さは感じられせん。もしかしたら、本人に音が漏れている自覚がないだけなのかも。だとしましたら、周りがさりげなく教えて差し上げればいいのかも。「シャカシャカ君ですよサイン」のようなものを決めるというのはどうでしょう。例えば、シャカシャカの音に合わせて、周りも皆で首を振るというのも不気味な威圧感があって、いいかもしれません。が、不快な音に合わせて首を振るというのもいやですね。気づいてもらえなかった時に虚し過ぎますし。指1本、2本立てる、というのは他の意味と取り違える可能性も。指3本立てる、というのはどうでしょう。指3本立てられたら、(お、シャカシャカ君だったんだ。すみません!)というような。
でもそのサインを皆が知らなくては意味がないですものね。やはり、シャカシャカ君シール、でしょうか。