母娘三代で回し読み



例えば娘が読み終えた本を、私が読み、続いて母も読む。購入者、読む順番は色々なのですが、このところ母娘三代でよく同じ本を読んでおります。最近評判がよかったのは、私が買いました、島崎藤村の『破壊』と、ドストエフスキーの『虐げられた人々』。ドストエフスキーなど、勢いのある物語の展開が、まるでお昼のドラマのよう。読みやすく、面白かったと好評。逆に、3人一致でけちょんけちょんでしたのが、川端康成の『掌の小説』。娘が買い、「最後まで読めない。わけわからない。病んでいる。」と言っておりましたのを、読んでみましたところ、確かに、私も最後まで読めず。なんですか、思考が不気味で。母も二人の評価を聞いた後、挑戦したのですが、「どうしょうもないわね。」と。世の評価とは一致せず。でも、3人の評価はどの本でもほぼ一致。