父、赤ちゃん返り



仕事を完全に弟に譲ってしまったのもいけなかったのか、父の老化が加速。人は老いると子供に戻り、再び生まれた時に帰る、と言われておりますが、まさにそのよう。
ちょうど今反抗期なのか、煙草の始末などについて少しでも注意をいたしますと、うるさいな!と急に不機嫌になったり、逆にへらへら笑っていたり。このところ、母の(父にとっては妻)姿が見えないと寂しがるような様子も見られ、昨日も母が入浴中に寝室から父が出てまいりまして、「お母さんは何処へ行ったんだ?こんな時間に、どこか出かけたのか?」と。今朝も、母が会社へ出ました後、やはり寝室から飛び出てまいりまして、「あれ、お母さんは?もう会社に行っちゃったのか…」と。
母と、「今が10歳前後の男の子ぐらいかしらね。もう暫くしたら、本当に赤ちゃんに戻ってしまってオムツとエプロンかしらね…」と笑って話しながらも、なんですか切なくて。そんな父の姿を見ておりますと、なんとしても自分は、命果てるその瞬間まで、赤子にまでは戻らずにいたい、と。皆、そう思ってはいるのでしょうけど。
お正月は、父を連れ、母と三人で温泉に行く予定。せめて、まだ動ける間に、色々なことがわからなくなってしまう前に。