Finale



娘の事務所では、Finaleという楽譜作成ソフトを使った、スコア作りのお手伝いを。などと書きますと、ちょっとすごいことをしているようですが、私が手伝いましたのはスラー付け。モーツァルトクラリネット協奏曲をアレンジした楽譜に、元のスコアと見比べながらひたすらスラーを付けていく、という単純作業。
二つの音を結ぶ場合には、間でダブルクリック。複数の音にまたがる場合には、まず最初の音をダブルクリックした状態で目的の音までポイントを動かせば、理想的な美しい曲線でスラーがかかります。さほど難しい作業ではないのですが、ソフトのくせを掴むまでは、思わぬところにスラーがかかってしまって、「こ…ここ?!」笑ってしまったり。16分音符を結ぶ小さなスラーなどはクリックするのにも神経を使います。
それにいたしましても、自分で付けてみて驚く、なんとスラーの数の多いことよ。小編成のスコア、しかもモーツァルトのすっきりとした楽譜でもこれだけの数。ややこしいオーケストラの楽譜などどれほどか。私の作業などはほんの一部、スラーだけですのに。音符はもちろん、強弱や速度記号、小節番号など、仕上げますのにはたいへんな時間と労力が必要。奏者は、楽譜の清書をして下さる方々にも感謝をいたしませんとね。