合う、合わない



娘が春に奨学生として入学いたしました、レコード会社のアカデミー。半年のお約束でしたので、9月で終了予定なのですが、延びてまだしばらく続きそうとのこと。このコース、娘にとってどうにも辛くて仕方がないようなのです。選ばれた時には、あんなに喜んでおりましたのに。このところ、この件について話す声の暗いこと暗いこと。
今、一番勢いがあると言ってもいいレコード会社。それだけに、仕事の仕方が普通ではないよう。授業は、週に1回、学校や勤めが終わった夕刻から数時間、の予定。ところが、夕方から始まる講義、ミーティングは、ほぼ毎回、翌朝まで。平日ですので、皆そのまま学校や会社へ。しかも、週一回だけではなく、他の日もイベントやら何やらの手伝いで呼び出されることが多く、「予定がある」と断ると、「やる気がない!」と怒られるとのこと。その、やる気、を認められて社員になった方々の平均睡眠時間は2、3時間だとか。それが常識、の会社なので仕方がないのでしょうが、そのような生活を続けていては、体も心も壊してしまいます。会社の雰囲気、体質、社風も、どうにも娘は馴染めないよう。
別に、やはり春から仕事を手伝っております音楽事務所。こちらは居心地がよいようで、大きな仕事も任され、生き生きと働いている様子。会社。実際に中に入ってみないとわからないことって、たくさんありますものね。インターンシップとは違うのですが、お試しのような形でレコード会社の様子を知ることができたのは、彼女にとっては幸運なことだったと。憧れていた職種、会社でもありましたので、就職をしてしまってから合わないことに気づくよりも、ずっと良かった、と思うのです。