猫を被る、もとい、ハードボイルドを被るSF



「お薦めのハードボイルドがあったら教えてください」、とお願いしてありました知人より、「これはなかなか面白いですよ」、と一冊の本をプレゼントしていただきました。ギャビン・ライアルの「深夜プラス1」。ハードボイルドファンの内藤陳さんが、自ら経営する新宿ゴールデン街のバーの店名に、大好きなこの本のタイトルを使っていることでも有名な作品とのこと。
さて、早速読み始めてみましたところ、どうもまるでSFのような始まり。ここから話がどう展開してハードボイルドになっていくのかしら、と訝りつつも読み続けましたが、読んでも読んでも、ずっとSF。それでも頑張って読み続けてみましたが、読み進めましても、表紙の折り返しに書かれている登場人物が一人も出てまいりません。おかしいわあ。と、さすがにパラパラっと最後までページを繰ってみますと、なんと最後までSF。
で、表紙を確認いたしますと、やはり「深夜プラス1」。中の本のタイトルは…「ファウンデーションと混沌(上)」!?。大混乱。ハヤカワ文庫SF?新・銀河帝国興亡史2??表紙と中身が違うんだわ、あり得なぁい。悪戯?それにしては本とカバーがあまりにぴったりと合っております。もしや早川書房のミスでしょうか? だとしたら、取り替えていただけるかしら。せっかく途中まで読んだことですし、これも何かのご縁、「ファウンデーションと混沌」、も読んでみようかとも思いますが、やはり、まずは、「深夜プラス1」、を読んでみたいですもの。
とここまで書き、もしや、とネットで検索をしてみましたところ、なんとご近所、はてな日記の中で、まったく同じ経験をされた方がいるのを発見。ミスに気付くまで、私はずいぶん時間がかかりましたが、気付いてからの思考があまりに似ていて驚いてしまいました。これは、やはり出版社のミスのようですね、daimasさま。
おお、もうお一方発見。