「なおざり」と「おざなり」



会話の中で使おうとすると、「ええと…」と混乱をして、結局使わずに済ませてしまうことの多い二つの言葉。頭の中を整理。

なおざり なほざり 【〈等閑〉】

(名・形動)[文]ナリ
(1)真剣でないこと。いいかげんにして、放っておくこと。また、そのさま。
「商売を―にする」
(2)深く心にとめないこと。あっさりしていること。また、そのさま。
「よき人は…興ずるさまも―なり/徒然 137」

なおざり-ごと なほざり― 【〈等閑〉事】

その場かぎりのこと。
「物詣での中宿り、行き来のほどの―に気色ばみかけて/源氏(椎本)」

なおざり-ごと なほざり― 【〈等閑〉言】

真実みのない言葉。
「宮、大将、あぶなあぶな―をうち出で給ふべきにもあらず/源氏(胡蝶)」

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おざなり 【▽御座▽形/▽御座成り】

(名・形動)
その場逃れにいいかげんな言動をする・こと(さま)。
「―な言い訳」「―な返事」「―を言う」
                                (goo辞書)

こちらに興味深い解説が。