心遣い



近くのスーパーでは、以前より一人の知的障害の青年がレジを担当しています。動きや話し方はぎこちないのですが、レジを打つのはとても正確、表情こそ硬いもののいつも丁寧な対応。
先日もその青年のレジで会計を済ませ、さてカゴを持ってポリ袋に買ったものを詰めるために別の台に運ぼうとしたところ、青年ががばっと後ろを振り返り、きょろきょろと店内を見回した後、おもむろにカゴの中の物を詰め始めてくれるではありませんか。こちらのお店では普段は自分でポリ袋に入れるシステム。でも、お店がすいている時間帯でしたので、すぐにレジに並びそうな人がいない事をきちんと確認をして、袋に入れてくれたよう。「わぁ、ご親切にありがとうございます」と言いつつ、ポリ袋を受け取ったのですが、彼はまるで、あたりまえのこと、といった顔で表情一つ変えず。心遣いがとても嬉しく、暖かな気分でお店を後にしたのです。