プログレママとよいこ



昨日は担当ピアニストが六本木でライブ。おとなしくクラシックの曲だけを弾いているタイプではなく、いつもクラシックと何か違う音楽との融合を追及。今はロック。昨夜のプログラムはまさにプログレ。どうして、こんなに過酷なプログラムを組むのかしら、と思ってしまうほどのハードなプログラム。それでも、予想を大きく上回る来客数と熱い演奏。お客様もとても喜んで下さったようで、ライブは大成功。よかったです。
さて、舞台では、指に血豆を作り、髪を振り乱して熱演するピアニスト。以前日記にも書きましたとおり、この春ミラノで男児を出産いたしまして3ヶ月の乳飲み子の母。楽屋では授乳、舞台ではプログレ。秘書ながら、そのギャップにくらくらしそうでした。またこの赤ちゃん、R君が、ちょっと考えられないぐらいおりこうさんなのです。100人いたら、いえ、1000人の赤ちゃんがいたとしてもトップ3に入れるであろうほどのよいこ。例えば昨日も、母親がリハーサル中は3時間半もぐっすりお昼寝、リハが終わったとたん目を覚まし授乳タイム、その後しばらく楽屋の女性陣ににこにこと愛嬌を振りまき、あーうーとお話をし、母の本番中は一度だけドラムの音に驚いて泣いたものの、あとはずっとぐっすりと静かにおねむ。本番が終わったら目を覚まし、サイン会では母親に抱っこされ、何十人もの人に取り囲まれてもにっこり上機嫌。
先日、ミラノからの帰国の際にも、飛行機の中ですばらしくおとなしくて客室乗務員さんにも驚かれたようですし、帰国してからも、レッスン中はずっとゆりかごで眠っているか起きて静かに遊んでいるか。休憩時間にミルクをしっかり飲んでオムツを替えて、またあとはずっとおりこうさん。おそらくデフォルトが上機嫌なのでしょう。しかも、顔立ちがハンサムで、それだけでもすでに3ヶ月にしてマダム、マドモワゼルキラーですのに、目が合うとにっこりと笑うその笑顔がまたなんとも愛らしい。会う人皆に「可愛い、おとなしい、いいこね」と愛される、R君なのです。
R君を抱っこしながら「きゃあーーーかわいいーー、私も赤ちゃん欲しくなっちゃたぁ。きゃあきゃあ。」と仰せのお譲様がた。赤ちゃんがみな、こんなに可愛くておとなしくて育てやすいと思ったら大間違いでしてよ。おそらくR君は、しっかりとママがお仕事できるように神様が授けて下さった、特別によいこ、なのだと。