グリルエフ


昼食は、母が「ずっと気になっているお店があるので、そこへ行ってみましょう」と、五反田駅近くにございますレストランへ。蔦の絡まる洋食屋さん。木の扉を押して店内に足を一歩踏み入れますとそこに流れる空気はセピア色、まるで異次元に迷い込んでしまったかのよう。無垢材のテーブルには、今では珍しくなってしまった白いコットンのテーブルクロスが。椅子にもやはり白いコットンのカバーが。橙色のランプに薄水色のレースのカーテン、そして暖炉。
ビーフシチューとカニクリームコロッケを注文。ほろ苦さを感じる塩分控えめのデミグラスソースも、これぞまさに、というカニクリームコロッケも、どちらもたいへん美味。温められたフランスパンに添えられたバターが、ちゃんと氷で冷やされて出てまいりますのも、お料理を取り分けられるようにお皿が用意されるのもうれしい配慮。
開店してからもう55年ほどになるとか。また機会がございましたら是非、訪れてみたいお店です。