彼女を満たすもの



さて、その折、明治屋の魚売り場での出来事。 「○○さーん、たまには自分でも食べてくださいよー」 と言いながらお魚売り場の方が、煮魚用の白身魚のパックを1、2、3…9パック!袋に詰めているところ。注文主は50代と思しきマダム。ご家族が多いのかしら、それとも来客用?などと思いながらも高級スーパー明治屋での、この豪快な買いっぷりに感心しておりますと 「もっと早くからこうしてあげていればよかったわぁ。これをフードプロセッサーにかけてキャットフードに混ぜてあげると本当に喜んでよく食べるのよぉ」。え、もしや猫用?明治屋のお魚を猫ちゃんに?贅沢ぅぅぅ。続けてマダム 「私は食べないけど、主人にも食べさせないの。主人はてきとうにあるもの食べさせておけばいいの、おほほほほ」。
と、この話を会社のスタッフの男性に 「なんだかご主人が気の毒よね」 と話したところ「いや、それは彼女の心を満たしているのが猫だからですよ。夫が彼女の心を満たすことができればその魚は彼が食べることができるんです」と。なるほど!「彼女の心を満たす者のみが、自身の胃袋を満たすことができる」。