民音 音楽博物館 古典ピアノ室



今日は書類を届けに、信濃町にございます民音へ。一階のラウンジで無事受け渡しを済ませ、雑談をしておりましたら担当の方が「こちらが初めてでしたら、ぜひ音楽博物館をざっと見て帰ってください」と。
という事で二階の博物館へまいりますと、ちょうど「古典ピアノ室でミニコンサートを開催します」とのこと。聴いてまいりました。見てまいりました。楽しかったです。古いピアノが十数台。展示してあるだけではなく、実際に職員さんが弾いて下さるので、たくさんの古い時代のピアノの音色を聴き比べる事ができます。
中には笑ってしまうような仕組みのピアノも。一つはヨハン・フリッツという、五本ペダルのピアノ。ベルと太鼓が驚くような音量で鳴る、という今のピアノにはないペダルを持つこのピアノ。モーツァルトトルコ行進曲をこのペダルも使用して演奏。以前にテレビで見たことがあったのですが、やはり生で聴くと打楽器の音の大きさにびっくり大笑い。そう、このピアノは脚部がトルコ人形になっているのですが、これはこの時代の「文化をトルコが支えている」という考え方を表現しているのだとか。
もう一つはマーシャルという紙ロールを使った自動演奏ピアノ。二つのペダルを両足で踏み続けるのですが、これがまるでスポーツクラブのマシンのよう。職員さんも少しはぁはぁしながら、「一曲演奏をすると、かなり体力を消耗するのです」とおっしゃっていましたが、手で弾いた方が楽なのでは?という、かなりハードな“足踏み”ピアノでございました。
博物館は写真撮影は禁止。いくつかのピアノの画像と音源がございますので、ご興味がおありでしたら。
http://www.min-on.or.jp/library/piano/index.html