オフィーリアの死 その2



知人から届きましたメール。私が一人で読んでいるにはもったいないようなお話ですので、ぜひご紹介を。

それから、ミレーのオフィーリアについて。 
あの絵には、不思議な力がありますでしょう? 身投げした女性の死体は、自分の行いを恥じているはずだ、といいます。 自殺そのものが少なくとも名目上は犯罪だし、身投げするような女性には、当時の価値観で言う「不行状」がつきものだから、身投げした女性の水死体は、自らを恥じて、顔をうつぶせて、つまり神に顔をそむけて、浮いて流れていく。 しかし、仰向けになって、傲然と天と神に顔をまともに向けて、私たち(絵を見る人です)からも、その美しい顔を一切隠そうとしていないミレーのオフィーリアは、道徳に挑戦する女だ、というような解釈をどこかで読んだことがあります。 私も好きな絵です。