あなたが踏んだ中指が痛い



昨日に引き続き、電車の中で足を踏まれたお話をもう一つ。先月、大阪へまいりました折、ちょうど梅田駅からどどっと乗り込んでこられた会社員の男性に左足の中指を思いっきり踏まれてしまいました。その方はすぐに振り返って「あ、失礼!ごめんなさい」と謝って下さったのですが、こちらは素足にサンダル、あちらは底の硬い革靴、で踏みしめられてしまったものですから、あまりの痛さに声が出ませんでした。で、黙って頷くともう一度「本当に、ごめんなさい。申し訳ない。」と。それでも痛さで「大丈夫ですよ」とは言えず、もう一度頷くのがやっと。あんなに一生懸命謝ってくださったのに、黙っていてきっと感じ悪かったでしょう。今思うと、申し訳なくて。

その、左足の中指。痛みはもうまったくなくなったのですが、一月以上経った今も、爪の部分が血豆になって残ってしまっております。足元を見ると思い出す、忘れられない「中指の想い出」。