首都高速



以前から一度してみたいと思っている事の一つに「ラフマニノフのピアノコンチェルトを大音量で聴きながら夜の首都高を余裕で走ってみたい」というのがございまして。そう、問題になりますのは「余裕で」です。ただ「ラフマニノフのピアノコンチェルトを大音量で聴きながら夜の首都高を走ってみたい」でしたら、今夜にでも実現可能なのですが。

それにいたしましても、何故にあんなに怖い、難しい高速道路を、皆さん当たり前のように走る事ができるのでしょうか?三方から合流して三方へ分岐するような、まるでトリプルX攻撃のような複雑な車線変更はあたりまえ。防音壁で行く先が見えない急なカーブを車間距離ほとんど無しで、しかも100キロを超えるスピードで走り抜けてまいります。

どうしても首都高を使わなくてはいけない時には、事前に首都高マップを食い入るように見て、どの辺りでは、どの車線を走っていれば良いのかを、頭にたたき込んでから出かけるのですが、それでもちょっと気を抜いた帰り道など、あっと思ったら違う路線に走り込んでしまい、泣く泣く大渋滞の街中へと降りていくことに。

「きゃー、怖いー。いいの?この車線でいいの?あ、案内標識がある、読んで読んで!え?左車線?うそ。えー、入れないー・・・入れて、お願い・・・うわ、体当たりしちゃいそう・・・うっと・・・おお、入れたじゃない。間に合ったじゃないの」とずっとこんな感じですので、家族は皆、私の運転で首都高を走るのは非常事態以外は避けたいと思っているようです。さもありなん。