凪うどん



写真は、「北前船の里資料館前」前にございます食堂「ばん家」でいただきました凪うどんと、立橋漁港。江戸から明治にかけての時代、北前船で成功した船主の年収は今でしたら数億円から十数億だったとかで、今は鄙びた港町には豪壮で豊かな往時の暮らしぶりを偲ばせる建物が数多く残っています。
凪うどんは、今が旬、底引き網で獲れたという甘エビの天ぷらがのったおうどん。石川のおうどんのお出汁は京風なのですね。たっぷりのお葱と、茗荷、人参の新芽の天ぷらにわかめも添えられて大変美味。メニューには「しけうどん」というものもございまして、こちらはどのようなものなのかご主人に伺ってみましたところ、時化で漁が出来なかったということで、天ぷら無しのすうどんとのこと。物静かながら、なかなかしゃれっ気のあるご主人でした。


魯山人寓居跡
片山津温泉 検番

CANBUS キャン・バス



今回の旅は車ではありませんでしたので、加賀での移動はほとんどがバス。とても便利に使いましたのがキャン・バス。1日券800円で乗り降り自由、乗り放題。二日目はこのキャン・バスを利用いたしまして、山代温泉片山津温泉、橋立漁港などをのんびりと周遊。バスのスタッフが加賀観光のプロで、その的確なアドバイスにどれだけ助けられたことか。
写真は、すっかり寂れてしまい、まるでゴーストタウンのような気配漂う片山津温泉の、検番二階に展示されておりました芸妓さんの踊りの持ち物。検番というのは、芸妓さんのお稽古場だそうですが、片山津の検番は数年前に閉鎖され、今は1階を茶房「富久紗」として開放(この「富久紗」でいただいたわらび餅は風味、舌触り共に、今までいただいた中で一番)、2階には芸妓さん達が使っておりました着物や鬘、簪、鼓などが展示されておりました。
もう一枚は、陶芸家であり、美食家としても知られる北大路魯山人山代温泉に約半年間滞在した折に暮らしていたという住居跡。宿泊いたしました白銀屋にも、多くの彼の書や食器などが残っておりまして、玄関に飾られた「白銀屋」の看板も魯山人作。当時、旅館の主人達は、彼の書や陶器などをよい値段で買取り、宿に招きご馳走を振舞い、魯山人山代温泉での生活を支えていたとのお話でした。



築地本願寺

備忘録



少々慌しい日々。

21日 手書き縮小コピー、しかも本邦初演新曲ばかり13曲のハードな譜めくり
22日 六本木ヒルズ内のサロンでコンサートの手伝い。
23日 サントリーホールでパイプオルガンのレクチャーコンサート。
24日 築地本願寺御参り。銀座でしゃぶしゃぶ。ウエスト、ドライケーキ。

落ち着きましたら少しずつ記していきたい、と。