CANBUS キャン・バス



今回の旅は車ではありませんでしたので、加賀での移動はほとんどがバス。とても便利に使いましたのがキャン・バス。1日券800円で乗り降り自由、乗り放題。二日目はこのキャン・バスを利用いたしまして、山代温泉片山津温泉、橋立漁港などをのんびりと周遊。バスのスタッフが加賀観光のプロで、その的確なアドバイスにどれだけ助けられたことか。
写真は、すっかり寂れてしまい、まるでゴーストタウンのような気配漂う片山津温泉の、検番二階に展示されておりました芸妓さんの踊りの持ち物。検番というのは、芸妓さんのお稽古場だそうですが、片山津の検番は数年前に閉鎖され、今は1階を茶房「富久紗」として開放(この「富久紗」でいただいたわらび餅は風味、舌触り共に、今までいただいた中で一番)、2階には芸妓さん達が使っておりました着物や鬘、簪、鼓などが展示されておりました。
もう一枚は、陶芸家であり、美食家としても知られる北大路魯山人山代温泉に約半年間滞在した折に暮らしていたという住居跡。宿泊いたしました白銀屋にも、多くの彼の書や食器などが残っておりまして、玄関に飾られた「白銀屋」の看板も魯山人作。当時、旅館の主人達は、彼の書や陶器などをよい値段で買取り、宿に招きご馳走を振舞い、魯山人山代温泉での生活を支えていたとのお話でした。



築地本願寺