凪うどん



写真は、「北前船の里資料館前」前にございます食堂「ばん家」でいただきました凪うどんと、立橋漁港。江戸から明治にかけての時代、北前船で成功した船主の年収は今でしたら数億円から十数億だったとかで、今は鄙びた港町には豪壮で豊かな往時の暮らしぶりを偲ばせる建物が数多く残っています。
凪うどんは、今が旬、底引き網で獲れたという甘エビの天ぷらがのったおうどん。石川のおうどんのお出汁は京風なのですね。たっぷりのお葱と、茗荷、人参の新芽の天ぷらにわかめも添えられて大変美味。メニューには「しけうどん」というものもございまして、こちらはどのようなものなのかご主人に伺ってみましたところ、時化で漁が出来なかったということで、天ぷら無しのすうどんとのこと。物静かながら、なかなかしゃれっ気のあるご主人でした。


魯山人寓居跡
片山津温泉 検番