Gerda Steiner & Jörg Lenzlinger - Power Sources



水戸芸術館 現代美術ギャラリーで開催中の『ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガーー力が生まれるところ』を観てまいりました。

企画をされた、水戸芸術館現代美術センター学芸員のKさんは、以前博多の飛び出す絵本展でたいへんお世話になった方。当時からその繊細な美意識のファンなのですが、今回もまずチラシ、そして煌くチケットの美しさにうっとり。

展示はフラッシュを使用しなければ全て撮影可。海外では個人的な使用に限って可というところが多いようですが、日本ではほとんどありません。会場や展示内容にもよりますが、今後、日本の美術館でもぜひこういった企画が増えてほしいです。

さて、展示ですが、素敵な“ごみ”や、会期中もずっと結晶化を続け大きく美しく育ったクリスタル作品、会場を舞い飛ぶ様々な鳥たち…。

自分の涙を採集し顕微鏡で見る、という作品や、壁と床に映る特大万華鏡を大きな木のブランコに揺られながら見る作品など参加型のものも。ウォーターベッドに横たわり、ミトコンドリア?の気分を味わうことのできるこの上なく気持ちの良い作品などは、係員に「本日は混み合っておりますので次の方にお譲りください」と注意されるまで横たわっておりました。部屋に一つ欲しいです。

やっと取れたというお休みの日に重なってしまいKさんにお目にかかることができなかったのは残念でしたが、どうしても観たかった展示を拝見できてとても嬉しかったです。

展示を観た後は、ロビーでプロムナード・コンサート。昨年の震災でパイプが何本もロビーに落下するなど大きな被害を受けた水戸芸術館のパイプオルガンが、この春ようやく復活。再開記念のコンサートとのこと。新しく加えられた、ナイチンゲールとツィンベルシュテルンの音色も公開♪

帰りには偕楽園にも立ち寄り、大満足の水戸小旅行でしたが、街に元気がないこと!祭日だというのに車も人出も少なく、目抜き通りも閉店、貸し店舗の貼り紙が目立ちます。

タクシーの運転手さんによると「震災の影響もそうですが、放射能の影響で観光客が激減してしまって、閑古鳥」とのこと。福島だけではなく、東京電力原発事故によるダメージは茨城をも押し潰してしまいそうです。