ルリユール



昨夜は、ミッドタウンのd-laboで、栃折 久美子さんのセミナー『ルリユールのとりこになって』を聴講してまいりました。
82歳でいらっしゃるという栃折さんの、美しい本への熱い想い、愛、が伝わってくる素敵なお話を伺うことができました。
ルリユールとは…

ルリユール(製本工芸)は、千年以上の歴史を持つヨ−ロッパの伝統工芸のひとつです。  
紙をとじることから表紙の装飾まで、ていねいな手仕事で仕立てられ、革モザイク、金箔押し、マーブル紙の活用などによる、多彩で洗練された意匠が展開されてきました。

※画像は、講習後に教えていただいたマリー・アントワネットの蔵書。赤いモロッコ革に金箔押し。当時の装幀は、所有者、誰の本かを表すためのものでしたので、この装幀を見たら、「あ、マリー・アントワネットの本ね」、とすぐに判った。本の内容を装幀で表現するようになったのは、もっと後の時代のことだったとのこと。
栃折さんの現在の希望は、紙を漉くところから始まり、フォントも文も絵も、全て自らが手がけた本を作りたい、そうです。