摺り師体験



サントリー美術館のエデュケーション・プログラム。今回は『歌麿写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎』展のワークショップ「浮世絵の摺り師体験」を。
まずは、葛飾北斎『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』の7色摺りの実演を見学しながら、浮世絵についての解説と質疑応答。
続いて同じ版木を使わせていただいて、2色摺りの体験。
摺師さんの動きを見ておりますと無駄がなく簡単そうに見えますが、どうしてどうして。
版木に筆で顔料を置き、馬の尻尾でつくられた刷毛で絵の具を満遍なく広げます。そして、あらかじめ湿らせておいた紙を指で挟むように持ち、版がずれないように親指で「見当」に置くのですらどきどき。
次いで、竹の皮を割いて、撚って、芯が作られているという「ばれん」で摺っていくのですが、和紙に顔料を染み込ませるまで摺るにはこれほど力がいるのか、と驚く大変さ。
摺りあがりましたのは、やはり力が足りないようでやや掠れはあるものの、ちゃんと浮世絵に見えるではありませんか。嬉しや。
※画像はワークショップで使用した版木。硬い桜の木を彫って作られるとのこと。
さて、今回の展示を見ながら「もしや」と思っておりましたが、あのTSUTAYAの名前の由来は江戸時代の版元「蔦屋重三郎」とのこと。

TSUTAYA」という店名の由来

1.TSUTAYAの創業者である増田宗昭(現カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)代表取締役社長兼CEO)の祖父が事業を営んでいた際の屋号が「蔦屋」であった。
2.江戸時代の地本問屋「蔦屋」の主人で、写楽を世に送り出したとも言われている蔦屋重三郎にあやかり名付けた。

詳しくはhttp://www.ccc.co.jp/business/tsutaya/http://www.ccc.co.jp/business/tsutaya/こちらを。