白詰草



近くに都心とは思えない広々とした野原があります。その野原がこの時期、シロツメクサ畑になっていると聞き、孫一を連れて花摘みに行ってまいりました。
見渡す限り、満開のシロツメクサ。見事です。
ただ残念なことにこの野原、区営住宅の跡地で、今は立ち入り禁止となっているのです。摘むことができるのは、フェンスの外に咲いている花と、柵の間から手を伸ばして届く花のみ。ああ、この中には入り、思いきり花を摘みたいわあ、と思っておりますと、ちょうど隣のマンションにお住まいの方に声をかけられ、「四葉のクローバーがたくさんあるんですよ。この前教えてあげてたくさん摘んで行かれたから、今はほら、虫食いのが一つしか見当たらないけど」、と。そしてやはり、「中に入れてくれたらいいのだけど」、と。
その分のびのびと育っているのか、この野原のシロツメクサはとても大ぶりで見事。摘むのにも、力を入れないとなかなか折れないほど、茎がしっかりしているのです。
うーん、この秘密の花園に、どこか隠された入り口はないのかしら。見つけて、冠や首飾りを作って遊びたいです。