自転車通勤(片道)



自転車を盗られてしまって困った、という話を母にしましたところ、「会社の自転車乗る?いいわよ、会社は新しい自転車を買えばいいから。古いけど、どうせまた盗られちゃうかもしれないでしょ」、と。会社には二台自転車があるのですが、そのうち一台はもうずいぶんぼろぼろ。でも、私の所は確かに、またいつ持っていかれてしまうかわかりませんし、近距離しか乗りませんので乗れればいい、のです。
決めたら即行動の母は昼休みに早速、「ちょっと自転車買って来ちゃうわ」と出かけ、ぴかぴかの自転車を買って戻りました。弟も、「自転車買い換えたの?もうあの自転車ぼろぼろだったもんね。なんかあれ乗っているとさあ、警察官にじろじろ見られちゃうんだよね」。わはは。まあ、色はピンクの自転車ですし、可愛らしい赤いサクランボのキーホルダーは付いておりますし、ぼろぼろですし、たいてい少々派手なシャツを着ている、やや厳つい弟が乗っておりましたらそれは怪しかろう、というもの。
今度の自転車は濃紺。良かったわね、弟よ。
ということで、本日は千代田区にある弟の会社から港区まで、自転車で帰ってまいりました。サイクリングにはもってこいの秋の宵。派手な電飾の秋葉原、仕事を終えた人達で賑わう大手町、真っ白な白鳥が泳ぐ皇居のお堀端、暗く静まり返った日比谷公園、さすがに警察官がいっぱいの警視庁、国会議事堂などを横目に赤坂まで。それぞれの街が持っている空気の変化が感じられて楽しかったです。
所要時間は50分。よい運動となりました。皆から、「早く寝なさい」、と言われ続けて数十年。宵っ張りの私がすでにこの時間、眠くなってまいりました。時には自転車通勤もいいかしら、などと考えつつ帰ってまいりましたが、朝、会社に着きましてからうつらうつらしてしまいそう。