『美しの和紙』



サントリー美術館で開催中の、『美(うるわ)しの和紙 天平の昔から未来へ』。
六本木ヒルズで辻井氏の講演を聞いた帰り、ミッドタウンのサントリー美術館も回ることに。20時閉館かと思ってまいりましたら、この日は18時閉館であと30分しかないとのこと。とりあえず、駆け足でざっと観てまいりました。

和紙の発展を促した写経をはじめ、今に伝わる伝統的な造形、暮らしの身辺を潤した品々などー現存する最古の戸籍から、イサム・ノグチの光の彫刻までーを展示します。日本の文化を支えてきた和紙の魅力をご堪能ください。

とのこと。まず入り口で目を惹きますのが、和紙を染めた「造り花」。千二百五十年続く東大寺のお水取りで観音様に捧げられる色鮮やかな花々。以前、茜染めを教えていただいた、京都の吉岡幸雄さんが和紙を染めていらっしゃるとのこと。
正倉院に保存される天平の和紙は虫食いもなく、激しく風化することもなく、美しい姿のまま残されているとか。強さとしなやかさを併せ持つ和紙の魅力。またゆっくりと拝見したいと思います。