次は…



孫の為に買った赤いフェラーリのミニカー。母に、「足に落としたら危ないから、もう少し大きくなってから遊ばせようと思っているのよ」、と話ましたところ、「落としたところで、たいしたことないじゃない。足の上に落としたら痛いってことを学ばせなくっちゃ」、と申しまして、それもそうだわ、と普通に遊ばせることに。
今日、保育園の帰りに待ち合わせ、そのまま娘の家にまいりまして、孫にミニカーを手渡しますと、もう目が輝き、信じられないという表情で「うごい(すごい)」、と一言。「ほらー、ドアがちゃんと開くのよ。ボンネットも開くし、ハンドルを動かすとタイヤも動くし、ワイパーだって動くんだから」、とひとしきり説明。さっそく絨毯に顔を擦りつけて「ぶーん、ぶーん」と遊び始めた孫。ご飯を食べるのも忘れて長い時間遊び続けていたのですが、やおら立ち上がり、ドアを開けた状態でミニカーの中に足を入れようとしております。何を始めたのかと思いましたら、「いしょ、いしょ(よいしょ、よいしょ)」、と足から車に乗り込もうとしているのです。そしてちらりとこちらを見て、(ドアが開くから乗り込めるかと思ったら、ちょっと小さくて乗れないなあ、とても残念だ)、という表情。
なんと。ドアの開く車が欲しいというので与えたら、次は乗り込める車が欲しいと申すか。人の欲望というのは止まるところを知らぬものよのう。だがしかし、本物の赤いフェラーリを買い与えるというのは容易なことではない。頑張って富豪を探さねばのう(?)。