雰囲気中



「雰囲気」、という言葉に、「雰囲気中」という使い方があることを、これまで存じあげませんでした。
あるサイトを見ておりまして、塵ひとつ許されないクリーンルームでの作業風景を紹介いたしますのに、「クリーンな雰囲気中で梱包、出荷されていきます。」との解説があり、「え、クリーンな雰囲気なの?ずいぶん清浄度が低くて甘い感じがするけれども」、とくすっと笑ってしまったのがきっかけ。
良くみましたら、「クリーンな雰囲気の中」、ではなく、「クリーンな雰囲気中」。これはもしや、「雰囲気中」という使い方があるのかも、と検索をしてみましたところ、出てまいりました。
「水素雰囲気中、二酸化炭素雰囲気中、高圧雰囲気中、湿潤雰囲気中、微小重力下超臨界雰囲気中…」。実験の環境などを表しますのには、あたりまえのように使われる言葉とのこと。英語ではatmosphere。このatmosphereにも同じように、空気、大気という意味と共に、雰囲気 、気分の意味も。
「雰囲気」といいますと、なんとなく漂っている気配のようなものを表す曖昧な言葉だとばかり思っておりましたが、「実験中の雰囲気制御」といった使い方をされるように、取りまく空気の状態をきちっと表現する言葉でもあったのですね。
※煌めく夜景が綺麗で美味しくて幸せな「雰囲気」の画像。