人が亡くなると、必ず愛する者、大切な人に会いに行く、と信じております。
最初に感じましたのが、中学生の頃のこと、祖父が亡くなりました時。かなり容態が悪いとの連絡があり、母は弟を連れて病院へ、父は仕事、私は受験生でしたので、一人で留守番をし、勉強を。夜、部屋にかけてありましたハンガーが突然ストーンと落ち、でも少しも驚くこともなく、心に浮かびましたのが、(あ、おじいちゃま、死んじゃったのかも。おじいちゃまでしょ?)。その後、母から電話があり、やはりその少し前に祖父が亡くなったと。やはり祖父が会いにきてくれたのだと。
次は、祖母が亡くなりました時。祖母が亡くなったと連絡があった日。和室で一人で寝ておりますと、夜中にふと目が覚め、(あ、足元の部屋の隅に、おばあちゃまが座っている。会いにきてくれたんだわ)、と。目は閉じたままでしたので、実際に姿を見たわけではないのですが、はっきりと、微笑んでこちらを見ている祖母の姿が思い浮かびました。そしてこの時も少しも怖くなく、心地よい不思議な暖かさに全身が包まれたのです。
死んでしまうと完全に無になる、との考えもあるようですが、私にはとてもそうは思えません。魂、霊魂というものは必ず存在し、愛する人、大切な人、大好きな場所を訪れる、と信じております。どうやら日を経るごとに力が弱くなってしまうようなのが少々残念なのですが。
先日Gさんに、「来ませんでしたか?」と訊ねますと、「?!あ、来ました。霊感が強いとか、見えるとか、普段そういうことは全くないのですが…」、「はい私もそうですが、来てますよね」、「岡山のホテルで夜聞こえたあの足音はどう考えても絶対」、「ですよね。私も亡くなった翌日に部屋のモビールが…」、という会話になりまして、更に確信を深めましたこと。