ガムランボール



バリのお土産で特に好評でしたのが、椰子砂糖と、画像のガムランボール。このガムランボールは、Hさんの友人の銀製品屋さんUで買い求めたもの。
これまでにも、都内の文具店や雑貨店で何度か見かけたことがございまして、一つ欲しいわあ、と思っておりました。耳元で振りますと、シャラン、シャリーンとえも言われぬ良い音がいたします。
バリの職人さんが、一つ一つ手間隙をかけて手作りをしているというこの小さなボール。まず薄く延ばした銀の板を丸く切り、半球になるよう型に入れてたたいて形を整え、シルバーの針金や小さな粒で飾りを付け、バーナーでその模様を溶接。次いで、真鍮の薄い板をやはり型に入れてたたき半球形にし、糸鋸で切り込みを入れ、これをシルバーの半球に嵌め込み、2つの半球を合わせてベアリングボールを入れ、溶接をして洗って磨いて完成、とのこと。どのような仕組みで鳴るのかしらと思っておりましたが、この真鍮の切れ込みにベアリングボールが当たり、繊細な音色が生まれるのだそうです。
Uでは、一つ一つの品を椰子の葉で編んだ可愛らしいボックスに入れてくれるのですが、ガムランボールをその小さな籠に入れたまま振りましても、優しい音色が響き、まるで大人のためのガラガラのよう。時折、目を閉じ、耳元で振っては、幸せを呼ぶというその音色にうっとりと聞き入っております。