China キーナ



ハニーマロンの小皿と共に、小さなグラスもテーブルに置かれましたので、わーい、今回もまた薔薇のリキュールのお試しがあるのかしら、と喜んでおりましたところ、「こちらはキーナというリキュールです」と。なんと、あのマラリアの特効薬であったキニーネのリキュールとのこと。いただいた説明のプリントによりますと、

マラリアの治療薬であるキニーネの樹皮(キナ、キーナ)の苦味成分を抽出しました。
解熱作用があり夏風邪等による発熱や悪寒・頭痛を緩和します。
又胃腸の分泌液をコントロールし食欲減退等を改善し、暴飲暴食で疲れた胃腸を優しく労わります。キナ(キーナ)とはインカ帝国の言葉で「熱を防ぐ皮」という意味です。
グレープフルーツジュースと割ったり、少し煮詰めてデザートやお料理にかけてお召し上がり下さい。

とのこと。
38度の強いリキュールだそうですが、少しならば宜しゅうございましょう。いただいてみました。蕩けるように甘くてほろ苦い。大人の恋のようなお味、とでも申しましょうか。美味しいわ…。店長さんのお薦めの飲み方は、40度程度のお湯で割って飲む、とのこと。あまり熱いお湯で割ると香りが飛んでしまうのだそうです。お話を伺っておりまして、私がお店を訪れるのが二度目だということを覚えていてくださり、今回は違う種類のリキュールを出してくださったようで、その素晴らしい記憶力にびっくり。
ということで、「これで蚊に刺されてもマラリアの心配はなし!」などと、Chinaをいただき、ほんの少しぽわっとした頭で考えながら、上機嫌で帰途についたのでした。